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論文名 |
脳卒中後アパシー |
論文言語 |
J |
著者名 |
小林 祥泰 |
所属 |
島根大学医学部附属病院 |
発行 |
神経心理学:27(3),220─226,2011 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
脳卒中後アパシーは長い間注目されなかったが,かつて脳卒中に汎用された脳循環代謝改善薬の多くは自発性低下を治療の標的としていた.その後「脳卒中後うつ状態」が報告され注目された.血管性うつ状態の定義も発表されたが抗うつ薬の効果が認められなかったことから関心が遠のいていた.今から思えばこれがまさに脳卒中後アパシーであったといえる.国際的にも,DSM-IVではうつ病の症状の一つとされている状態で,MarinらはDSM-Vにアパシーを独立項目として取り込むべく努力している.脳卒中後アパシーは血管性認知症の一症状というよりは,廃用症候群を介して血管性認知症自体を引き起こす重要な因子であることを認識すべきである. |
Keywords |
脳卒中, アパシー, やる気スコア, 血管性うつ状態, 尾状核病変 |
別刷請求先 |
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1 島根大学医学部附属病院 小林祥泰
skdr3nai@med.shimane-u.ac.jp |
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