学会誌

書誌情報

Full Text of this Article
in Japanese PDF (292K)
論文名 片麻痺に対する病態失認
論文言語 J
著者名 太田 久晶1), 石合 純夫2)
所属 1)札幌医科大学附属病院リハビリテーション部
2)札幌医科大学医学部リハビリテーション医学
発行 神経心理学:27(4),289─296,2011
受付
受理
要旨 片麻痺に対する病態失認に関して,その評価方法と発生機序,責任病巣について紹介した.評価方法には,段階的な質問方法のほかに,身体能力を患者自身で評定する方法,特定の動作を実施してもらいその様子で評価する方法が含まれる.症状発生機序に関しては,特定の神経学的または神経心理学的症状を数多く呈することが重要であると報告されている.また,患者は実際には動いていなくても麻痺側の上下肢が動いたと報告することから,計算モデルによっても発生機序が検討されている.責任病巣に関しては,近年,右島が重要視されているが,個々の症例の損傷部位は比較的大きいので,島を含む広範な領域の損傷が関与するのではないかと考えられる.
Keywords 片麻痺に対する病態失認, 評価方法, 発現機序, 責任病巣, 島
別刷請求先 〒060-8543 札幌市中央区南1条西16丁目 札幌医科大学附属病院リハビリテーション部 太田久晶 hisohlyon@yahoo.co.jp


Copyright © 2002 日本神経心理学会 All rights reserved
http://www.neuropsychology.gr.jp/