論文名 |
認知症と摂食・嚥下リハビリテーション |
論文言語 |
J |
著者名 |
藤谷 順子 |
所属 |
独立行政法人国立国際医療研究センター病院リハビリテーション科 |
発行 |
神経心理学:28(1),29─33,2012 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
認知症の症例の摂食・嚥下リハビリテーションにおいては,まだ研究途上の面が多い.特に先行期障害への対応や,協力をいかに得るか,などが臨床ではしばしば問題となる.その場合,常に,我々は,ご本人の理解できる言葉で説明をしているかを振り返る必要がある.認知症の症例は,環境により症状が変化することが多く,尊重して扱われると認知症症状が改善するという特性が報告されている.そのパーソンセンタードケアの考えをとりいれると,摂食・嚥下リハビリテーションや食事に付き添う時間は,単に食事摂取を目的とするものではなく,貴重な認知症治療の時間でもあることがわかる.今後も柔軟な発想を持って取り組むことが重要である. |
Keywords |
認知症, 認知症の行動・心理症状(周辺症状), 嚥下リハビリテーション, パーソンセンタードケア |
別刷請求先 |
〒162-8655 東京都新宿区戸山1-21-1 国立国際医療研究センターリハビリテーション科 藤谷順子
jufujita@hosp.ncgm.go.jp |