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論文名 |
「音韻処理過程」再考 |
論文言語 |
J |
著者名 |
水田 秀子 |
所属 |
藤井会リハビリテーション病院 |
発行 |
神経心理学:28(2),124─132,2012 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
認知神経心理学モデルにいう「語形聾」をあらたに,報告した.これまで報告してきた音韻処理過程上に選択的な障害を呈する自験例と併せて,これらの症例が,喚語過程ならびに聴理解過程において,どう位置づけられるのかを検討した.
喚語過程において,音韻辞書の活性化に始まる音韻の符号化過程の詳細を述べた.また,聴理解過程においては,音韻語形が並行的階層的な処理を受けることについて述べた.喚語過程・聴理解過程における諸段階に,音韻処理過程がかかわる,その力動的関係の分析に,認知神経心理学的視点は必須であることを自験例の検討を通して示した. |
Keywords |
音韻処理過程, 語形聾, 音韻性失名詞, lemma, 深層失語 |
別刷請求先 |
〒579-8026 東大阪市弥生町17-6 藤井会リハビリテーション病院 水田秀子 |
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