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論文名 ALSと高次機能障害―ALSと認知症―運動ニューロン疾患を伴う前頭側頭型認知症―
論文言語 J
著者名 三山 吉夫
所属 社団法人八日会大悟病院老年期精神疾患センター
発行 神経心理学:28(3),199─206,2012
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要旨 初老期に発症する運動ニューロン疾患を伴う前頭側頭型認知症は,前頭側頭葉の障害による特徴的な精神症候に脊髄性進行性筋萎縮症を主とする運動ニューロン疾患が併発(1年以内に)し,経過は2~5年の神経変性疾患である.画像で前頭側頭葉に軽度萎縮と選択的血流・代謝の低下をみることが診断に有効である.特徴的な精神症候は,人格変化,感情障害,行動障害,進行性言語障害,認知機能の低下であり,定型ALSの精神症候とは異なる.神経病理学的所見が部分的に共通することから筋萎縮性側索硬化症の精神症候と同じように見なされているが,精神症候の特徴は明らかに異なり同一疾患とはなし難いと考える.
Keywords 前頭側頭型認知症, 運動ニューロン疾患
別刷請求先 〒889-1911 宮崎県北諸県郡三股町大字長田1270 大悟病院老年期精神疾患センター 三山吉夫


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