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論文名 筋萎縮性側索硬化症と言語障害
論文言語 J
著者名 市川 博雄
所属 昭和大学藤が丘病院脳神経内科
発行 神経心理学:28(3),207─214,2012
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要旨 筋萎縮性側索硬化症(ALS)あるいは運動ニューロン病(MND)における失語症合併例の報告が近年累積している.そして,報告の多くは前頭側頭型認知症,進行性非流暢性失語,意味性認知症を包括する前頭側頭葉変性症という概念が提唱された後の1990年以降に集中している.しかし,失語症を呈するMNDの本邦例が一世紀前の1890年代に既に報告されている事実がある.すなわち,ALSあるいはMND(ALS/MND)における言語障害はこれまで軽視されてきた経緯があるものと推察される.今回,ALS/MNDにおける言語障害の歴史的背景を振り返るとともに,我々が約20年にわたり継続してきたALSにおける臨床研究のなかで得られた言語障害に関する知見を報告する.
Keywords 筋萎縮性側索硬化症, 失語症, 書字障害, 仮名, 漢字
別刷請求先 〒227-8501 神奈川県横浜市青葉区藤が丘1-30 昭和大学藤が丘病院脳神経内科 市川博雄


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