要旨 |
言語野の広がりには個人差があり,脳腫瘍等の手術に際して個人の言語野を同定することは重要である.皮質電気刺激による言語マッピングは,言語野近傍の手術を行う際に世界的にも広く使われるようになったが,これまで本邦ではこの手法のガイドラインはなかった.そこで,2006年に日本Awake Surgery研究会が主体となって専門家から成るガイドライン作成ワーキンググループを作り,討議や文献のレビュー等を続けてきた.この度ガイドラインが完成し(The guidelines for awake craniotomy. Neurologia Medico-chirurgica, 2012),当学会員にも広く知ってもらうため言語評価の部分を紹介することにした.なお,この手法はランダム化比較試験が行われていないため“de facto standards”である. |