[第28巻第4号目次へ] Japanese/English

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論文名	語音のカテゴリカル知覚の発達的検討
論文言語	J
著者名	荻野　竜也1）, 諸岡　輝子2）, 竹内　章人2）, 岡　牧郎2）, 大塚　頌子2）
所属	1）中国学園大学子ども学部子ども学科 2）岡山大学大学院医歯薬学総合研究科発達神経病態学（小児神経科）
発行	神経心理学：28（4），248─256，2012
受付	2011年6月6日
受理	2011年10月3日
要旨	語音カテゴリカル知覚の発達的変化を明らかにする目的で就学前児109人（平均5歳10カ月），小学2年生30人（平均8歳1カ月），及び，成人21人（平均34歳3カ月）を対象に，/ka/-/ga/の連続刺激系列を用いたカテゴリー判断課題を施行した． 小児2群は成人に比して有意にカテゴリー判断が不明瞭でカテゴリー変換点voice onset time（VOT）が大きかった．小児ではカテゴリー変換点VOTが長いタイプや明確なカテゴリカル知覚を示さないタイプが多くみられたが，両タイプ共に就学前から小学2年生にかけて減少し，成人型が増加した． 小児の口蓋破裂音カテゴリー判断は不明瞭でありカテゴリー変換点も成人と異なるが，就学前後で質的な変化を示す．
Keywords	語音認識, カテゴリカル知覚, 小児, voice onset time（VOT）, 有声・無声破裂音
別刷請求先	〒701-0197　岡山市北区庭瀬83　中国学園大学子ども学部　荻野竜也 tatsu@cjc.ac.jp