[第30巻第1号目次へ] Japanese/English

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論文名	失行（limb apraxia）の病巣部位：島をめぐる領域の関わり
論文言語	J
著者名	近藤　正樹
所属	京都府立医科大学大学院医学研究科神経内科学
発行	神経心理学：30（1），41─48，2014
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要旨	失行（limb apraxia）の研究の流れを概観し，島・島をめぐる領域との関わりについて私見を述べた．日常物品使用障害を呈し，左優位に島，島周辺領域の脳萎縮を来たした変性性認知症例を呈示し，同領域の神経変性と物品使用障害の関連の可能性を示した．次にLiepmann，Geschwind，Heilmanの失行図式を紹介し，失行の病巣研究を概観した．さらに，失行とMirror neuron system，動作に関連する背側・腹側経路，基底核との関係を整理し，最後に，島をめぐる領域，特に運動前野，中心領域，Broca領域，基底核，頭頂葉下部が失行に関連したネットワークを形成している可能性を提示した．
Keywords	失行, 島, 失行図式, ミラーニューロンシステム, 基底核
別刷請求先	〒602-0841　京都市上京区河原町通広小路上ル梶井町465　京都府立医科大学神経内科学　近藤正樹 maskondo@koto.kpu-m.ac.jp