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論文名 |
感情認識における島皮質の機能 |
論文言語 |
J |
著者名 |
寺澤 悠理 |
所属 |
(独)日本学術振興会・(独)国立精神・神経医療研究センター |
発行 |
神経心理学:30(1),61─68,2014 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
内臓で生じる感覚の処理基盤と想定されてきた島皮質は,その感情認識機能として嫌悪感情への関わりが強いことが知られてきた.しかし近年では,嫌悪に関わらず,島皮質が身体反応の受容(内受容感覚)を介して,感情を主観的に「感じる」ということに関連している,と主張する神経心理学,認知神経科学研究が多くみられるようになった.本稿では,島皮質損傷例における感情認識能力の変化に関する研究や筆者らが行った右島皮質損傷例に対する表情認識課題の結果を紹介し,感情認識において島皮質が担う役割について検討する. |
Keywords |
内受容感覚, 身体, 主観的感情, 覚醒度 |
別刷請求先 |
yu-ri@psy.flet.keio.ac.jp |
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