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論文名 高次脳機能障害の画像診断
論文言語 J
著者名 櫻井 靖久
所属 三井記念病院神経内科
発行 神経心理学:30(2),100─108,2014
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要旨 高次脳機能障害の画像診断について,広く使われているMRI,SPECT(脳血流シンチグラフィー)を中心に,概説した.MRIは従来からのT1,T2,FLAIR,拡散強調画像などの形態画像以外に,機能的MRIや灌流強調画像(血液量の指標になる),拡散テンソル画像とそれを応用したtractography(半球内・半球間の連合線維を追跡できる)が実用化されている.画像上の脳容積を定量評価するvoxel-based morphometry(VBM)が画像解析ソフトStatistical Parametric Mapping(SPM)に実装され,わが国ではアルツハイマー病の画像診断ソフトVSRADに利用されている.SPECTの標識薬剤として主に使われるのは,123I-IMPと99mTc-ECDである.IMPは3D-SSPというソフトで,ECDはeZISというソフトで局所脳血流の分布を表示することができる.つぎに高次脳機能障害者4例について,MRI,SPECT画像をどのように利用するかを具体的に示した.
Keywords 磁気共鳴画像, 単一フォトン断層撮影, e-ZIS
別刷請求先 〒101-0024 千代田区神田和泉町1 三井記念病院神経内科 櫻井靖久 ysakurai-tky@umin.ac.jp


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