|
Full Text of this Article
in Japanese PDF (249K)
|
論文名 |
視覚性の失認に関する検査 |
論文言語 |
J |
著者名 |
高橋 伸佳 |
所属 |
千葉県立保健医療大学リハビリテーション学科 |
発行 |
神経心理学:30(2),135─139,2014 |
受付 |
|
受理 |
|
要旨 |
視覚性失認は,障害される視覚認知過程によって知覚型,統合型,連合型の3つに分類される.鑑別には絵,図形のコピーとマッチングを用いる.知覚型ではこれらが全く困難である.統合型では部分部分を逐次的に描き時間がかかる.連合型では健常者と同様に,正確かつ迅速に可能である.統合型,連合型の視覚性失認は,認知できない視覚対象の種類によって物体失認,相貌失認,街並失認などに分けられる.物体失認は視覚性失語,意味記憶障害との鑑別が必要である.相貌失認,街並失認では熟知した顔や街並が同定できない.ともに健忘症候群,意味記憶障害との鑑別を要し,街並失認は地誌的失見当の他の一型である道順障害との鑑別が重要である. |
Keywords |
視覚性失認, 物体失認, 相貌失認, 街並失認 |
別刷請求先 |
〒260-0801 千葉市中央区仁戸名町645-1 千葉県立保健医療大学リハビリテーション学科 高橋伸佳 |
|