[第30巻第2号目次へ] Japanese/English

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論文名	脊髄損傷者の下肢運動イメージ能力
論文言語	J
著者名	佐藤　剛介1）2）, 脇田　正徳3）, 信迫　悟志4）5）, 森岡　周1）5）
所属	1）畿央大学大学院健康科学研究科 2）奈良県総合リハビリテーションセンターリハビリテーション科 3）関西医科大学付属枚方病院リハビリテーション科 4）東大阪山路病院リハビリテーション科 5）畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
発行	神経心理学：30（2），158─168，2014
受付	2013年10月28日
受理	2014年3月10日
要旨	【目的】脊髄損傷者の下肢の運動イメージ（MI）能力と損傷タイプ別での特徴を検討する． 【方法】13名の健常者と13名の完全損傷者，11名の不全損傷者を対象にTime dependent motor imageryスクリーニングテスト（TDMI）とThe Kinesthetic and Visual Imagery Questionnaire（KVIQ）を行った．さらに，KVIQと年齢，罹患期間や下肢機能，移動能力，疼痛，異常感覚との関係を調べた． 【結果】TDMI：全対象者がMI時間の増加に並行しステップ運動回数が増加した．KVIQ：グループ間の比較では，不全損傷者の視覚イメージ（VI）が有意に低下した．グループ内の比較では，不全損傷者で運動感覚イメージ（KI）と比較して有意にVIが低下した． 【結論】脊髄損傷者はMIの時間的側面は維持されていたが，MIの鮮明度・強度においては，不全損傷者のVIで低下することが示唆された．
Keywords	脊髄損傷, 運動イメージ, 下肢, KVIQ, TDMI
別刷請求先	〒636-0345　奈良県磯城郡田原本町大字多722　奈良県総合リハビリテーションセンターリハビリテーション科　佐藤剛介 gpamjl@live.jp