論文名 |
パーキンソン病の意思決定における罰の効果の検討 |
論文言語 |
J |
著者名 |
小早川 睦貴1)~3), 鶴谷 奈津子4), 河村 満3) |
所属 |
1)東京情報大学総合情報学部
2)玉川大学脳科学研究所
3)昭和大学医学部内科学講座神経内科学部門
4)金沢工業大学情報フロンティア学部 |
発行 |
神経心理学:30(3),233─240,2014 |
受付 |
2013年9月30日 |
受理 |
2014年4月21日 |
要旨 |
アイオワギャンブリング課題(IGT)は,報酬と罰による意思決定課題である.IGTにおける罰の効果を調べるため,罰を受けた試行の後に同じ行動を選択する反応を「non-used negative feedback(NNF)」として分析した.
パーキンソン病(PD)例と健常者を対象としてIGTを行ったところ,罰の後1~5試行では,PD群のNNFは健常者と同等かそれ以下で,罰に対して行動が抑制されていた.しかし,罰の後6~10試行では,PD群のNNFが健常者より大きく,特にハイリスク・ハイリターンな山に対する行動抑制が小さかった.PDの意思決定では罰から時間を経た際の行動抑制に問題があると考えられた. |
Keywords |
意思決定, パーキンソン病, アイオワギャンブリング課題, 報酬, 罰 |
別刷請求先 |
〒265-8501 千葉県千葉市若葉区御成台4-1 東京情報大学総合情報学部 小早川睦貴
koba@rsch.tuis.ac.jp |