[第30巻第4号目次へ] Japanese/English

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論文名	default-mode networkと認知障害：後部帯状回の機能と注意・記憶との関係について
論文言語	J
著者名	高畑　圭輔1）2）, 加藤　元一郎2）
所属	1）放射線医学総合研究所分子イメージング研究センター分子神経イメージング研究プログラム脳病態チーム 2）慶應義塾大学医学部精神神経科
発行	神経心理学：30（4），259─267，2014
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要旨	デフォルトモードネットワーク（Default-mode network）とは，fMRIなどの脳機能画像によって明らかにされた，主に大脳内側正中部（cortical midline structures）に存在する脳構造で，後部帯状回，内側前頭前野，頭頂葉内側部（楔前部），脳梁膨大部近傍，下部頭頂葉，海馬体などから構成される．近年，デフォルトモードネットワークにみられる脱賦活が担う生理的役割に関する研究が進み，注意や記憶などの認知機能との関連が明らかにされつつある．本稿では，主に後部帯状回に関する知見を中心として，デフォルトモードネットワークと認知障害との関係について概説する．
Keywords	デフォルトモードネットワーク, 脱賦活, 後部帯状回, 注意欠陥多動性障害, アルツハイマー型認知症
別刷請求先	〒160-8582　東京都新宿区信濃町35　慶應義塾大学医学部精神神経科　加藤元一郎 katomoto@sc.itc.keio.ac.jp