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論文名 |
視覚顕著性(視覚サリエンシー)の神経ネットワーク |
論文言語 |
J |
著者名 |
吉田 正俊 |
所属 |
生理学研究所・発達生理学研究系・認知行動発達研究部門
総合研究大学院大学・生命科学研究科 |
発行 |
神経心理学:30(4),268─276,2014 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
視覚刺激の時間的,空間的配置によって決まる,ボトムアップ性注意を誘引する特性のことを「サリエンシー」と呼ぶ.本記事はサリエンシーが脳内ネットワークによってどのように処理されているかについて概説する.サリエンシー計算論モデルでは,サリエンシーは特徴分析,特徴マップ,サリエンシーマップ,注意ガイダンスマップ,という順序に処理される.実際に脳内でもこのような処理がネットワークとして行われているらしい.これまでのサルでの神経生理やヒトでの機能イメージングによる研究から,第一次視覚野,腹側視覚経路,頭頂-前頭ネットワーク,上丘などがサリエンシーの処理に関わっていることが明らかになってきた. |
Keywords |
顕著性(サリエンシー), 注意, 急速眼球運動, 第一次視覚野, 上丘 |
別刷請求先 |
〒444-8585 岡崎市明大寺町字西郷中38 自然科学研究機構生理学研究所発達生理学研究系認知行動発達研究部門 吉田正俊
myoshi@nips.ac.jp |
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