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論文名 |
神経心理学のこれから |
論文言語 |
J |
著者名 |
鈴木 匡子 |
所属 |
山形大学大学院医学系研究科高次脳機能障害学 |
発行 |
神経心理学:31(1),10─14,2015 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
神経心理学は脳のしくみ・働きと認知・行動との関係を扱い,神経学やリハビリテーション医学などの臨床医学と,神経科学や心理学などの基礎研究に関連する.神経心理学の臨床的役割は,認知症を含む各種神経疾患において,個人差を考慮した医療に貢献することである.各個人において神経心理学的症候を的確にとらえることが,診断や治療につながる.一方,神経心理学の神経科学的役割は,動物実験や神経機能画像法など関連領域の膨大なデータを,損傷脳の知見を通してヒトの認知機能とその神経基盤に結びつけることである.神経心理学が個人差のある現象を捨象せずに,関連領域と連携しながら臨床的ならびに神経科学的役割を果たしていけば,今後さらなる発展が望めるものと考える. |
Keywords |
神経心理学, 神経科学, リハビリテーション, 神経機能画像, 個人差 |
別刷請求先 |
〒990-9585 山形県山形市飯田西2-2-2 山形大学大学院医学系研究科高次脳機能障害学 鈴木匡子
kyon@med.id.yamagata-u.ac.jp |
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