|
Full Text of this Article
in Japanese PDF (772K)
|
論文名 |
神経機能画像研究と神経心理学 |
論文言語 |
J |
著者名 |
坂井 克之 |
所属 |
玉川大学脳科学研究所 |
発行 |
神経心理学:31(1),34─41,2015 |
受付 |
|
受理 |
|
要旨 |
神経心理学は脳損傷を受けた患者の脱落症状を検討することにより,脳の機能局在を明確にした.これに対して神経機能画像研究は精神活動の特定の要素と関連して活動が変化する脳部位を同定することにより,脳の機能局在を明らかにしてきた.ところがその局在は臨床研究ほど明確なものではなく,神経機能画像研究は次第に脳のネットワーク解析を主たる目標とするようになった.本稿ではさらに一歩進んで,脳の生物学的なメカニズムを理解するための方法論として神経機能画像を利用する試みについて紹介する.ヒト脳の高次機能の生物学的メカニズムを解き明かすことにより,患者を対象とする神経心理学研究の発展にも貢献できるものと考える. |
Keywords |
機能的核磁気共鳴画像, 経頭蓋磁気刺激, 機能的結合, 信号伝達効率 |
別刷請求先 |
〒194-8610 東京都町田市玉川学園6-1-1 玉川大学脳科学研究所 坂井克之
ksakai-tky@umin.org |
|