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論文名 |
Hughlings Jacksonの神経進化論:心のみかた |
論文言語 |
J |
著者名 |
山鳥 重 |
所属 |
元 東北大学大学院医学系研究科 |
発行 |
神経心理学:31(2),90─98,2015 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
Hughlings Jacksonによれば,中枢神経系は1つの統合された進化システムである.中枢神経疾患を侵す疾患は,この進化システムを解体という特有なプロセスに従って破壊する.中枢神経疾患が表すさまざまな身体症候や心理症候は進化体の解体に原因する陰性要因と残存進化体の活動に原因する陽性要因から成っている.心は4レイヤーの階層を持つ最高位神経中枢の活動に共存する現象である.彼は神経過程と心理過程を峻別し,両者は共存関係にあるとしたが,同時に心を神経系と同じく統一された進化現象と捉え,複数の認知過程の集合体とする捉え方を拒否した.彼のこの「神経哲学」は現代もその重要性を失っていない. |
Keywords |
進化, 解体, 神経過程と心理過程の共存, 意識, 神経哲学 |
別刷請求先 |
山鳥 重
dfckf900@kcc.zaq.ne.jp |
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