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論文名 脳内の神経伝達物質と関連症候:パーキンソン病に於けるドパミン系・アセチルコリン系の低下とそれに伴う神経徴候
論文言語 J
著者名 田中 洋康, 武田 篤
所属 独立行政法人国立病院機構仙台西多賀病院神経内科
発行 神経心理学:31(2),99─107,2015
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要旨 Parkinson病脳内の変化は多種類の神経に及び,黒質線条体系のドパミン作動性ニューロンの変性脱落のみならずアセチルコリン神経系の機能も早期から低下する.多彩な運動症状・非運動症状はそのあらわれと考えられる.なかでも嗅覚障害は,早期から多くの患者で合併しており,さらに近年,将来の認知症合併の重要な予測因子であることが指摘され,注目されている.Parkinson病治療はドパミン補充を主体として進歩したが,これら最新の知見から,アセチルコリン神経系の賦活を目標とした新たな発展に期待が寄せられている.
Keywords Parkinson病, ドパミン, アセチルコリン, 嗅覚, 認知症
別刷請求先 〒982-8555 宮城県仙台市太白区鈎取本町2-11-11 独立行政法人国立病院機構仙台西多賀病院 武田 篤 atakeda@nishitaga.hosp.go.jp


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