[第31巻第3号目次へ] Japanese/English

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論文名	頭頂葉損傷による神経心理学的症候：頭頂葉症候の診かた―こんな依頼がきたらどうするか―
論文言語	J
著者名	永井　知代子
所属	帝京平成大学健康メディカル学部言語聴覚学科
発行	神経心理学：31（3），160─168，2015
受付
受理
要旨	頭頂葉の解剖・機能・症候について整理し，神経心理学的評価法について述べた．「構成失行」は，一般に構成障害と呼ばれ失行の一種としては扱わない．したがって，本当に構成障害があるのか，左右いずれの半球タイプか，視空間認知障害の程度，古典的失行の有無をチェックする．Gerstmann症候群に関する依頼に対しては，四徴が均等にあるのか，手指失認はその他の身体部位失認を伴っていないか，伝導失語・Wernicke失語などがないか，観念運動失行・観念失行はないか，構成障害・視空間認知障害はないかをチェックする．大脳皮質基底核変性症疑い例の評価では，肢節運動失行と言語障害が重要で，さらに遂行機能・視空間認知障害など幅広くチェックする．
Keywords	構成障害, 構成失行, Gerstmann症候群, 大脳皮質基底核変性症, 大脳皮質基底核症候群
別刷請求先	〒170-8445　東京都豊島区東池袋2-51-4　帝京平成大学健康メディカル学部言語聴覚学科　永井知代子 c.nagai@thu.ac.jp