[第31巻第3号目次へ] Japanese/English

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論文名	病巣部位のとらえ方
論文言語	J
著者名	斎藤　尚宏
所属	山形大学大学院医学系研究科生命環境医科学専攻高次脳機能障害学講座
発行	神経心理学：31（3），191─193，2015
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要旨	高次脳機能を診察する際には，症状の原因となる病態を理解する上で，病巣の推定が必要となる．CTやMRIによる脳の形態画像検査は，病巣をとらえるために非常に有用だが，異常所見と症状のあいだに関連があるかどうかを判断するには神経心理学的アプローチが不可欠である．神経心理学的アプローチは，これまで積み上げられてきた症例の知見をもとに，症候と病巣の双方向から病態を検証していく一連のプロセスを指す．さらに脳活動や病態を可視化できる機能画像検査と組み合わせることで，従来とらえることが難しかった病態や病巣を検出することも可能となってきている．
Keywords	神経心理学的アプローチ, 病態, 病巣, 画像検査, 高次脳機能障害
別刷請求先	〒990-9585　山形市飯田西2-2-2　山形大学大学院医学系研究科高次脳機能障害学　斎藤尚宏 n-saitou@med.id.yamagata-u.ac.jp