|
Full Text of this Article
in Japanese PDF (351K)
|
論文名 |
てんかんと社会的認知障害 |
論文言語 |
J |
著者名 |
山野 光彦 |
所属 |
東海大学医学部内科学系神経内科学 |
発行 |
神経心理学:31(4),254─261,2015 |
受付 |
|
受理 |
|
要旨 |
てんかん(主に側頭葉てんかん)に関する認知機能研究は,従来,記憶,言語,全般的知能を中心に行われてきた.しかし近年,神経心理学領域では社会的認知機能という概念が提唱され,その代表的な機能には表情認知,意思決定がある.社会的認知は,我々が社会生活を送る上で必要不可欠な,より高次の認知機能の総称であり,それを支える神経機構には扁桃体を中心とした情動の働きが重要視されている.側頭葉てんかん患者を対象にした社会的認知に関する研究では,社会的認知障害の存在が示され,かつ右側の扁桃体・海馬複合体が重要な役割を果たすと考えられた. |
Keywords |
てんかん, 側頭葉てんかん, 社会的認知障害, 表情認知, 意思決定 |
別刷請求先 |
〒259-1193 神奈川県伊勢原市下糟屋143 東海大学医学部内科学系神経内科学 山野光彦
m-yamano@tsc.u-tokai.ac.jp |
|