[第31巻第4号目次へ] Japanese/English

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論文名	各種の発作時・発作後てんかん性認知障害
論文言語	J
著者名	兼本　浩祐, 大島　智弘
所属	愛知医科大学精神科学講座
発行	神経心理学：31（4），262─268，2015
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受理
要旨	失語・記憶の欠損症状を除くてんかん発作によって発作時・発作後に引き起こされる高次脳機能症状を概観した．具体的には，強制思考，時間変容体験，親近感の変容，実体的意識性，心的二重視，身体図式障害，他人の手徴候，対外離脱・二重身体験，再聴体験，半側視空間無視，多視・再視・異視体験，相貌変形視・相貌失認などを取り上げた．てんかん発作によって誘発される高次脳機能障害は，発作時の症状なのか（前兆・単純部分発作），発作後の症状なのかをまずは区分することが重要であり，発作後であれば産出的症状はJacksonのいう下位中枢の解放現象として解釈できるが，発作時では直接の刺激症状も存在している点に留意すべきことを付記した．
Keywords	強制思考, 時間の早まわし, 心的二重視, 他人の手徴候, 相貌の変形視
別刷請求先	〒480-1195　長久手市岩作雁又1-1　愛知医科大学精神科学講座　兼本浩祐 fwkh2919@mb.infoweb.ne.jp