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論文名 |
視床病変による読み書き障害 |
論文言語 |
J |
著者名 |
前島 伸一郎1), 岡本 さやか1), 岡崎 英人1), 園田 茂1), 大沢 愛子2) |
所属 |
1)藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学II講座
2)国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
発行 |
神経心理学:32(4),322─332,2016 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
視床病変では,運動障害や感覚障害などの神経症状だけでなく,失語症や半側空間無視,記憶障害など多彩な神経心理学的症状をしばしば伴う.一方,失語症を伴わない読み書きの障害が単独でみられることは少ない.読み書きの障害を生じる視床の局在病変として明らかにされているのは,背内側核(DM核)と外側腹側核(VL核),後外側腹側核(VPL核)であり,それぞれ大脳皮質の前頭葉,運動関連領野,感覚野へ投射する.既報告例の多くで,SPECT検査が実施され,同側の頭頂葉や前頭葉,側頭葉の皮質・皮質下に局所脳血流の低下による機能的病変が示されている. |
Keywords |
視床, 脳卒中, 失語, 失読, 失書 |
別刷請求先 |
〒514-1295 三重県津市大鳥町424-1 藤田保健衛生大学七栗記念病院 前島 伸一郎 |
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