[第33巻第1号目次へ] Japanese/English

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論文名	抽象的態度の障害を呈した左側頭葉後下部出血の1例
論文言語	J
著者名	渡部　宏幸1）, 平山　和美2）, 古木　ひとみ1）, 貝梅　由恵3）, 濱田　哲4）, 原　寛美5）, 山尾　涼子6）, 今村　徹7）
所属	1）相澤病院リハビリテーションセンターST部門 2）山形県立保健医療大学作業療法学科 3）相澤病院リハビリテーションセンターOT部門 4）同　リハビリテーション科 5）桔梗ヶ原病院高次脳機能リハビリテーションセンター 6）城山病院リハビリテーション科 7）新潟医療福祉大学大学院保健学専攻言語聴覚学分野
発行	神経心理学：33（1），35─43，2017
受付	2014年12月24日
受理	2016年5月24日
要旨	左側頭葉後下部の皮質下出血後に，抽象的態度の障害を呈した症例を報告した．症例は69歳，右利き女性．回復期に，以下の所見がみられた．（1）性質の似た色の聴覚指示および分類，色の呼称の障害．（2）実際の家具の聴覚指示において，対象の個別性にこだわった反応．両者はGoldstein（1948）およびYamadoriら（1973）が報告した抽象的態度の障害と類似しており，本症例にも既報告例と共通の障害が存在すると考えられた．
Keywords	抽象的態度, 具象的態度, カテゴリー化, 色, 家具
別刷請求先	〒980-8575　仙台市青葉区星陵町2-1　東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学分野　渡部宏幸 watanabe.h@med.tohoku.ac.jp