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論文名	アルツハイマー病（Alzheimer's disease：AD）における行動・心理症状（Behavioral and psychological symptoms of dementia：BPSD）の年次変化率の検討
論文言語	J
著者名	今村　祐美1）, 加藤　梓1）2）, 佐藤　卓也3）, 今村　徹1）2）4）
所属	1）新潟医療福祉大学医療技術学部言語聴覚学科 2）同　大学院保健学専攻言語聴覚学分野 3）新潟リハビリテーション病院リハビリテーション部言語聴覚科 4）同　神経内科
発行	神経心理学：33（1），44─55，2017
受付	2015年12月7日
受理	2016年7月6日
要旨	【目的】アルツハイマー病（Alzheimer's disease：AD）における行動・心理症状（Behavioral and psychological symptoms of dementia：BPSD）の年次変化率を検討する．【対象】初診時と1年目にNeuropsychiatric Inventory（NPI）を施行した在宅療養中のAD患者63症例．【方法】初診時の患者属性，疾患属性，治療的介入の各要因を独立変数とする単回帰分析を施行し，NPI合計スコアの年次変化率に影響を与える要因を検討した．【結果】初診時のNPI合計スコアが高いほどNPI合計スコアの年次変化率が小さく，初診時にNPIで不安に該当すると年次変化率がより小さいという結果であった．【結論】初診時のNPI合計スコアが高いAD患者には，しばしばBPSDの二次的な増悪が重畳しており，家族指導によって家族の矯正的態度が改善されれば，その増悪が改善するのではないかと考えられる．
Keywords	アルツハイマー病, 認知症に伴う行動・心理症状（BPSD）, NPI, 年次変化率, 家族指導
別刷請求先	〒950-3198　新潟市北区島見町1398番地　新潟医療福祉大学大学院保健学専攻言語聴覚学分野　今村　徹　imamura@nuhw.ac.jp