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論文名 |
意味性認知症の物体知識障害に様式間差,属性間差はあるのか?:クロスモーダル・マッチング課題による検討 |
論文言語 |
J |
著者名 |
森田 亜由美, 西尾 慶之, 五味 幸寛, 渡部 宏幸, 成田 渉, 飯塚 統, 森 悦朗 |
所属 |
東北大学医学系研究科高次機能障害学 |
発行 |
神経心理学:33(1),56─63,2017 |
受付 |
2015年7月6日 |
受理 |
2016年8月3日 |
要旨 |
物体に関する概念知識を異なる様式(視覚,触覚,言語)と異なる意味属性(名前および使用法についての言語知識)について調べるクロスモーダル・マッチング課題を開発し,意味性認知症(semantic dementia,SD)の3症例において施行した.3症例いずれにおいても,物品の名前に関わる課題に比して使用法の言語説明に関わる課題の成績が良好であった.SDの物体知識の障害に明らかな様式間差はないが,意味属性間では差があることが示唆された.SDでは空間認知や行為遂行に関わる背側視覚経路が進行期まで損傷を免れることが,物体の機能属性に関する知識が保たれやすいことと関連していると考えられた. |
Keywords |
意味記憶, 物体知識, 様式特異性, 属性特異性 |
別刷請求先 |
〒980-8575 仙台市青葉区星稜町2-1 東北大学医学系研究科高次機能障害学 西尾慶之
nishiou@med.tohoku.ac.jp |
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