|
Full Text of this Article
in Japanese PDF (281K)
|
論文名 |
認知症の食行動異常 |
論文言語 |
J |
著者名 |
品川 俊一郎 |
所属 |
東京慈恵会医科大学精神医学講座 |
発行 |
神経心理学:33(3),161─166,2017 |
受付 |
|
受理 |
|
要旨 |
認知症患者に出現する食行動の問題は,身体合併症の原因となり,在宅介護に破綻をもたらし,病院や施設におけるケアでも問題となる.食行動異常の病態は多彩であるが,筆者らの調査では因子分析によって「食べ過ぎ」「嚥下」「食欲低下」「こだわり」の4因子に類型化することが可能であった.食行動には原因疾患や認知機能障害,BPSD,介護環境,社会文化的側面など多くの要素が関与する.原因疾患だけみてもアルツハイマー病,血管性認知症,前頭側頭型認知症,レビー小体型認知症各々の食行動異常のパターンは異なり,それによって対処も異なる.原因疾患や病態を正確に評価し,それに沿ったマネージメントをする視点が求められる. |
Keywords |
認知症, 食行動, BPSD, アルツハイマー病, 前頭側頭型認知症, レビー小体型認知症 |
別刷請求先 |
〒105-8461 東京都港区西新橋3-25-8 東京慈恵会医科大学精神医学講座 品川俊一郎
shinagawa@jikei.ac.jp |
|