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論文名 |
認知症と糖尿病―原因と結果の双方向の関係 |
論文言語 |
J |
著者名 |
里 直行 |
所属 |
国立長寿医療研究センター認知症先進医療開発センター分子基盤研究部
大阪大学大学院医学系研究科連携大学院加齢神経医学 |
発行 |
神経心理学:33(3),177─182,2017 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
糖尿病が認知症の危険因子であることが疫学的研究により支持されている.しかし,どのような機序で糖尿病が危険因子となっているのかは十分には明らかでない.臨床画像・症状からも単純に血管性認知症あるいはアルツハイマー病(AD)のどちらかを促進するのではないであろうと考えられる.糖尿病合併ADモデルマウスの行動解析,免疫組織学的解析,蛋白解析,およびトランスクリプトーム解析の結果,糖尿病と認知症に関連して変動する分子群が明らかになりつつある.また糖尿病合併ADモデルにおいて,糖尿病からADへの病態修飾のみならず,逆にADが糖尿病の病態を悪化させることをも我々は見出しており,さらなる解析を進めている. |
Keywords |
糖尿病, アルツハイマー病, βアミロイド, 神経変性, タウ |
別刷請求先 |
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地 国立長寿医療研究センター認知症先進医療開発センター分子基盤研究部 里 直行
nsato@ncgg.go.jp |
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