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論文名 |
「人となり」における大脳内側面・底面(眼窩面)の役割 |
論文言語 |
J |
著者名 |
船山 道隆 |
所属 |
足利赤十字病院神経精神科 |
発行 |
神経心理学:33(4),263─272,2017 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
「人となり」は広範な神経基盤に支えられているが,その中でも前頭葉眼窩面の役割は大きい.前頭葉眼窩面損傷後は一般的な神経心理検査では異常が認められなくとも,程度の差はあれ病前の「人となり」から変化することが多い.前頭葉眼窩面損傷後には,浪費,余計な口出し,衛生観念の喪失,病的収集行動など行動における脱抑制や衝動的な行動が出現する.作話が出現することもある.しかし一方で,社会不安障害や治療抵抗性うつ病が改善する場合もあり得る.前頭葉眼窩面の機能の仮説には,現実世界と内的世界の照合が困難であることや,イメージした行動に対する情動が惹起されないことなどが挙げられる. |
Keywords |
前頭葉眼窩面, 脱抑制, 衝動性, イメージ, 情動 |
別刷請求先 |
〒326-0843 栃木県足利市五十部町284-1 足利赤十字病院神経精神科 船山道隆
mctkfnym@gmail.com |
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