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論文名 アルツハイマー型認知症における日用物品使用調査と「リモコン使用課題」の検討
論文言語 J
著者名 近藤 正樹, 手塚 陽子, 水野 敏樹
所属 京都府立医科大学大学院医学研究科神経内科学
発行 神経心理学:34(1),74─82,2018
受付 2017年3月27日
受理 2017年11月29日
要旨 アルツハイマー型認知症(AD)の症状は,早期は記憶障害が主体であるが,経過中に物品使用障害を認める.特に電化製品の使用障害が注目されている.本検討では,外来通院中のAD患者で電化製品を含めた日用物品の使用調査と簡易リモコンの使用課題を行った.日用物品の使用調査では電化製品,特にテレビのリモコンの使用障害が多い傾向がみられた.リモコン使用課題では,1/4の症例で誤反応が検出された.ボタン押し動作自体は可能であり,MMSEとの相関もみられたことから,認知症の重症度にかかわる失行以外の他の要因が関与している可能性も示唆された.
Keywords アルツハイマー型認知症, 日用物品, 電化製品, リモコン使用課題
別刷請求先 〒602-8566 京都府京都市上京区河原町通り広小路上る梶井町465 京都府立医科大学大学院医学研究科神経内科学 近藤正樹 maskondo@koto.kpu-m.ac.jp


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