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論文名 グラフ理論
論文言語 J
著者名 下川 哲也
所属 国立研究開発法人情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター
発行 神経心理学:34(3),200─208,2018
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要旨 グラフとは,ノードとリンクで構成されるトポロジーを扱う数学の1つであり,近年は脳研究の分野でもネットワーク解析の基本理論として注目されるようになってきた.友達関係やインターネットなどのネットワークでは,ノードやリンクはすでに定義されている.しかし脳の場合,ノードやリンクを定義し,推定することから始めなくてはいけない.たとえば機能的結合の場合,2つの脳部位それぞれから得られる時系列データの相関係数がある閾値よりも高ければリンクがあるとみなす.この閾値の決め方には様々な方法があり,選び方によって最終的なグラフ理論による解析結果に大きな影響を与えうる.そのあたりの問題点について解説を行う.
Keywords 安静時, 機能的磁気共鳴画像法, グラフ理論, ネットワーク解析, 脳科学
別刷請求先 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-4 国立研究開発法人情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター 下川哲也 shimokawa@nict.go.jp


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