[第34巻第3号目次へ] Japanese/English

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論文名	アルツハイマー病患者の日常生活機能の障害（functional impairment）にはどのような認知機能障害が影響しているか：認知機能障害の全般重症度を層別して統制した検討
論文言語	J
著者名	鈴木　雪乃1）, 加藤　梓1）, 佐藤　卓也2）, 今村　徹1）3）
所属	1）新潟医療福祉大学医療技術学部言語聴覚学科 2）新潟リハビリテーション病院リハビリテーション部言語聴覚科 3）同　神経内科
発行	神経心理学：34（3），235─241，2018
受付	2017年10月23日
受理	2018年6月11日
要旨	アルツハイマー病（AD）患者の日常生活機能の障害（functional impairment）と個別の認知機能障害との関連を，認知機能障害の全般重症度を層別して統制して検討した．MMSE得点が15～26の232症例を4群に層別し，群ごとにClinical Dementia RatingのSum of Boxes（CDR-SOB）と個別の認知機能障害の指標との相関を検討した．MMSE 15～17点群では数唱の逆唱課題が，18～20点群では近時記憶課題が，24～26点群は見当識課題がCDR-SOBと相関していた．認知機能障害の全般重症度が異なる段階にあるAD患者では，社会生活，家庭生活，セルフケアの機会をそれぞれどの程度有しているかが異なっているため，日常生活機能の障害に強く影響する認知機能障害もまた異なると考えられた．
Keywords	アルツハイマー病, 日常生活機能（functional status）, 認知機能障害, Clinical Dementia Rating（CDR）
別刷請求先	〒950-3198　新潟市北区島見町1398番地　新潟医療福祉大学大学院医療福祉学研究科保健学専攻言語聴覚学分野　今村　徹 imamura@nuhw.ac.jp