[第34巻第4号目次へ] Japanese/English

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論文名	アルツハイマー病における日常生活機能の障害（functional impairment）の年次変化率―Clinical Dementia RatingのSum of Boxes（CDR-SOB）の1年目年次変化率と2年目年次変化率の比較検討―
論文言語	J
著者名	伊藤　舞1）, 加藤　梓1）, 佐藤　卓也2）, 今村　徹1）3）
所属	1）新潟医療福祉大学医療技術学部言語聴覚学科 2）新潟リハビリテーション病院リハビリテーション部言語聴覚科 3）同　神経内科
発行	神経心理学：34（4），310─319，2018
受付	2017年10月19日
受理	2018年8月31日
要旨	物忘れ外来初診時，1年後，2年後にMMSEとClinical Dementia Rating（CDR）を施行したアルツハイマー病患者122症例を対象として，日常生活機能の障害（functional impairment）の継時的な変化を検討した．CDRのSum of Boxes（CDR-SOB）の1年目年次変化率と2年目年次変化率を分散分析で比較し，初診以降に開始された抗コリンエステラーゼ薬（抗AchE薬）投与の影響も検討した．1年目年次変化率が2年目年次変化率より有意に低く，その結果に抗AchE薬の開始は影響していなかった．初診時の病態説明と系統的に行われた家族指導が，廃用性の認知機能低下だけではなく日常生活機能の障害を改善した可能性が考えられた．
Keywords	アルツハイマー病, 日常生活機能の障害, 年次変化率, CDR-SOB, 家族指導
別刷請求先	〒950-3198　新潟市北区島見町1398　新潟医療福祉大学大学院医療福祉学研究科保健学専攻言語聴覚学分野　今村　徹 imamura@nuhw.ac.jp