[第35巻第2号目次へ] Japanese/English

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論文名	アルツハイマー病における接近型closing-in現象の検討
論文言語	J
著者名	村田　瑞穂1）, 加藤　梓1）2）, 佐藤　卓也3）, 佐藤　厚3）, 今村　徹1）2）
所属	1）新潟医療福祉大学医療技術学部言語聴覚学科 2）新潟リハビリテーション病院神経内科 3）同　リハビリテーション部言語聴覚科
発行	神経心理学：35（2），109─116，2019
受付	2018年8月28日
受理	2019年3月5日
要旨	健常高齢者データから得られた基準をもとに，アルツハイマー病（AD）患者における接近型closing-in現象の有無に関係する要因を検討した．認知機能障害の全般重症度の指標であるMMSE得点との間に有意な関係が得られ，認知機能障害の全般重症度が増すほど接近型closing-in現象が出現しやすいことが示された．さらに認知機能障害の全般重症度の影響を除外しても，Alzheimer's Disease Assessment Scale（ADAS）の観念行為課題の成績が低下するほど接近型closing-in現象が出現しやすいという結果が得られ，接近型closing-in現象が遂行機能障害と関係している可能性が示唆された．
Keywords	Closing-in現象, アルツハイマー病（Alzheimer's disease：AD）, 構成障害, 遂行機能障害
別刷請求先	〒950-3198　新潟市北区島見町1398番地　新潟医療福祉大学大学院保健学専攻言語聴覚学分野　今村　徹 imamura@nuhw.ac.jp