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論文名 |
緊張病症候群 |
論文言語 |
J |
著者名 |
黒瀬 心 |
所属 |
足利赤十字病院神経精神科 |
発行 |
神経心理学:35(4),197─206,2019 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
緊張病症候群はカタレプシー,反響現象,常同症,昏迷などの特徴的な症状を呈する精神運動の障害である.1874年にKarl Kahlbaumが緊張病を命名し,Kraepelinが統合失調症の一亜型に位置付けた.その後,統合失調症だけでなくあらゆる精神疾患,感染症といった一般身体疾患においても起こり得ることが報告されてきた.ベンゾジアゼピン系薬と電気けいれん療法が著効するが,適切に診断・加療がされないと様々な合併症をきたし致死的になりうる.その生物学的基盤については十分に解明されていないが,本稿では,これまで報告されてきた神経画像研究,遺伝子研究などの知見についてレビューし,自験例を交えながら,その症候と生物学的基盤について考察した. |
Keywords |
緊張病, 緊張病症候群, 悪性緊張病, 悪性症候群 |
別刷請求先 |
〒326-0843 足利市五十部町284-1 足利赤十字病院神経精神科 黒瀬 心
s.kurose.0513@keio.jp |
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