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論文名 |
常同行為/行動とこだわり |
論文言語 |
J |
著者名 |
船山 道隆 |
所属 |
足利赤十字病院神経精神科 |
発行 |
神経心理学:35(4),215─224,2019 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
前頭側頭葉変性症ほど頻繁に観察されるものではないものの,脳血管障害や外傷性脳損傷などの後天性脳損傷後に繰り返しの行為や行動である常同行為/行動,あるいは過剰なこだわりが出現することがある.本稿では最初にこれらの症状と強迫性障害との症候学的な違いを明らかにする.次に,後天性脳損傷後にこれらの症状が出現した自験例と過去の例を挙げ,その病巣と特徴を検討した.常同行為/行動は前頭葉を中心としたかなり広範な損傷後にまれに出現し,保続との関係が考えられた.こだわりは外傷性脳損傷にときどき認められ,その背景には言語理解の低下やワーキングメモリの低下などの認知面の低下があるかもしれない. |
Keywords |
常同行為, 常同行動, 常同運動, こだわり, 強迫性障害 |
別刷請求先 |
〒326-0843 足利市五十部町284-1 足利赤十字病院神経精神科 船山道隆
mctkfnym@gmail.com |
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