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論文名 |
局所脳損傷と外傷性脳損傷における行動障害および精神症状 |
論文言語 |
J |
著者名 |
船山 道隆 |
所属 |
足利赤十字病院神経精神科 |
発行 |
神経心理学:36(2),69─76,2020 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
外傷性脳損傷による高次脳機能障害の大部分は,脳挫傷の部位による機能低下に加えて,びまん性軸索損傷による機能低下を合算したものとして捉えることができる.脳挫傷による損傷に限れば,脳血管障害などで同部位に局所の脳損傷を起こした際の症状と類似したものであり,障害された部位によって異なる.一方で,びまん性軸索損傷による高次脳機能障害は特定な機能に限局することは脳挫傷と比較すると少なく,注意/遂行機能障害,処理速度の低下,ワーキングメモリの障害などの認知機能の低下に加えて,意欲低下や過度なこだわりなどや情動の不安定さなどの行動・精神面の症状まで広がる.臨床的な観察からは,過度なこだわりや情動の不安定さは処理速度やワーキングメモリの障害と関連する可能性が疑われる. |
Keywords |
外傷性脳損傷, びまん性軸索損傷, ワーキングメモリ, 処理速度, こだわり |
別刷請求先 |
〒326-0843 足利市五十部町284-1 足利赤十字病院神経精神科 船山道隆
mctkfnym@gmail.com |
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