論文名 |
一事例への継続的な取り組みから学ぶ:神経心理学の臨床における対象者支援「自動車運転再開」 |
論文言語 |
J |
著者名 |
佐藤 卓也 |
所属 |
新潟リハビリテーション病院リハビリテーション部言語聴覚科 |
発行 |
神経心理学:36(3),119─126,2020 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
自動車運転再開は社会復帰において重要であり,法制度の観点からも一定の病気に関する診断書の提出が求められ社会的必要性も高い.自動車運転再開の流れとしては第一に院内評価での身体機能,認知機能の詳細な評価である.次に自動車教習所での実車評価でありそれらを総合して診断書を作成し,最終的に運転免許センターの臨時適性検査で判断される.症例は軽度感覚性失語と注意分配低下,処理速度低下がみられた左視床梗塞の64歳男性である.発症3カ月の評価では時期尚早との判断であったが本人は納得せず運転免許センターでの臨時適性検査を受けたが,免許停止処分となった.その後もフォローを継続し発症1年2カ月時に運転再開に至った. |
Keywords |
運転再開, 診断書, 臨時適性検査, 実車評価, 失語症 |
別刷請求先 |
〒950-3304 新潟県新潟市北区木崎761番地 新潟リハビリテーション病院リハビリテーション部言語聴覚科 佐藤卓也
nirehp.t-sato@aiko.or.jp |