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論文名 |
神経科学としての神経心理学,医学の中の神経心理学 |
論文言語 |
J |
著者名 |
森 悦朗 |
所属 |
兵庫県立高齢者脳機能研究センター |
発行 |
神経心理学:18(1),2─9,2002 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
神経心理学は,脳損傷患者の観察から,脳損傷と症候の関係あるいは症候相互の関係を導き出し,脳の働きを解き明かそうという神経科学の領域の中で最も古くから成立した領域である.高次脳機能の解明とともに,高次脳機能障害の解明とそれを通じた高次脳機能障害の診療向上が神経心理学研究の目的であり,神経科学としての神経心理学,医学の中の神経心理学という二面性を持つ.分子生物学や神経画像をはじめとする神経科学の著しい進歩および「根拠に基づいた医療」などの臨床医学の大きな変革の中にあって,神経心理学の研究の意義や手法について顧みなければならない時期に来ている.ここでは神経心理学のこれまでの研究のあり方,これからの研究の方向について,私自身が関与してきた研究を引き合いに出しながら私の考えをまとめた. |
Keywords |
神経心理学, 神経科学, 臨床医学, EBM |
別刷請求先 |
〒670-0981 姫路市西庄甲520 兵庫県立高齢者脳機能研究センター 森 悦朗 |
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