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論文名 皮質基底核変性症(CBD)における行為障害
論文言語 J
著者名 石原 健司, 河村 満
所属 昭和大学神経内科, 現 汐田総合病院神経内科
発行 神経心理学:18(1),27─32,2002
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要旨  皮質基底核変性症(CBD)にみられる行為障害について,自験3症例とRebeizら(1968)による原著の記載とを対比し考察した.症例1では錯行為と拙劣さを認め,観念運動性失行と肢節運動失行の要素を併せ持っていた.症例2では歩行時に右足が空中で一旦停止するという特異な歩行障害を認めた.症例3では道具使用のパンマイムに顕著な失行と,挺舌時に舌が不随意に挙上する特異な不随意運動を認めた.観念運動性失行と肢節運動失行の要素を併せ持つ失行,歩行時の足の空中停止,舌挙上は,いずれも類似症候が原著に記載されている.古典分類では評価困難な失行や,Alien handとは異なる不随意運動について,原著の記載を考慮することは有用と考えられた.
Keywords 皮質基底核変性症, 失行, alien limb, 原著
別刷請求先 〒142-8666 東京都品川区旗の台1-5-8 昭和大学神経内科 石原健司


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