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論文名 読字と書字の神経機構
論文言語 J
著者名 岩田 誠
所属 東京女子医科大学脳神経センター
発行 神経心理学:18(1),49─52,2002
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要旨  局所脳損傷による日本語の読み書き障害の障害パターンは,従来の左角回を中心とする神経回路の仮説だけでは説明できないことから,意味読みの過程において重要な役割を果すと考えられる左側頭葉後下部を加えた二重神経回路仮説が提唱されている.健常成人の音読課題におけるH215O-PETスキャンによる賦活試験では,意味読みにおける左側頭葉後下部と音韻読みに関与する左後頭葉外側面の役割が明らかにされた.一方,書字呼称の光トポグラフィーによる解析では,書字過程においてブローカ領域が大きな役割を果たしていることが明らかになった.
Keywords 読み書き, 左角回, 左側頭葉後下部, 左後頭葉外側面, ブローカ領域
別刷請求先 〒162-8666東京都新宿区河田町8-1 東京女子医科大学脳神経センター 岩田 誠


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