論文名 |
文字知覚のための2段階神経回路網モデルとその破壊実験による離断仮説と視覚性障害仮説の検討 |
論文言語 |
J |
著者名 |
浅川 伸一 |
所属 |
東京女子大学情報処理センター |
発行 |
神経心理学:18(2),92─100,2002 |
受付 |
2000年10月12日 |
受理 |
2001年12月8日 |
要旨 |
日本語の視覚提示された文字を知覚する過程を説明するための神経回路網モデルを提案した.モデルはKohonen(1985)の自己組織化マップを用いた大分類回路によって文字の形態情報から分類を行ない,それに続く3層パーセプトロン型回路によって実際の文字同定に至る2段階の回路から構成された.計算機上の認識実験結果では満足できる認識能力を示した.学習成立後Geschwind(1965)の古典的な離断仮説とFarah(1990)の視覚性障害仮説とから演繹される2種類の方法で破壊実験を行った.損傷の効果は両仮説によって異なっていることから,本モデルは形態失読についての予測を導くことが可能である. |
Keywords |
形態錯読, ニューラルネットワーク, 視覚言語離断仮説, 視覚性障害仮説 |
別刷請求先 |
〒167-8585 東京都杉並区善福寺2-6-1 東京女子大学・情報処理センター 浅川伸一 |