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論文名 |
日本語における表層性失読の発現メカニズム─シミュレーション研究による検討─ |
論文言語 |
J |
著者名 |
伊集院 睦雄, 伏見 貴夫, 辰巳 格 |
所属 |
東京都老人総合研究所 言語・認知・脳機能研究グループ |
発行 |
神経心理学:18(2),101─110,2002 |
受付 |
2001年9月21日 |
受理 |
2001年12月25日 |
要旨 |
日本人の表層性失読は漢字の読みに選択的な障害を示すが,これは漢字という表記に依存するのではなく,構成文字に対する非典型的読みが正解となる低頻度語(例.歌声)の障害であることが最近の研究から明らかとなっている.我々は表層性失読の発現機序は意味の障害にあると想定し,この仮説をシミュレーション研究により検証するため,漢字語・仮名語を読むコンピュータ・モデルの意味に関与する部位を損傷した.その結果,低頻度非典型語の成績が低下して,非典型的読みをすべき文字に典型的な読みを適用する錯読(例.歌声→/ka see/)が頻発し,表層性失読症状が再現されることが示された.さらにモデルにおける錯読の発現メカニズムを検討した. |
Keywords |
表層性失読, トライアングル・モデル, シミュレーション, 漢字, 意味 |
別刷請求先 |
〒173-0015 東京都板橋区栄町35-2 東京都老人総合研究所 言語・認知・脳機能研究グループ 伊集院睦雄 |
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