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論文名 左半側空間無視患者の線分二等分試験結果に与えるフレームと線分配置の影響
論文言語 J
著者名 中野 直美1), 石合 純夫1), 小山 康正1), 関 啓子2), 平林 一3), 稲木 康一郎3)
所属 1)東京都神経科学総合研究所リハビリテーション研究部門, 2)神戸大学医学部保健学科, 3)リハビリテーションセンター鹿教湯病院臨床心理科
発行 神経心理学:18(3),200─207,2002
受付 2002年1月5日
受理 2002年4月5日
要旨  右半球損傷後の左半側空間無視患者47例を対象にBIT線分二等分試験と1枚の紙に1本の線分を印刷した線分二等分試験を行った.その結果,1)BIT二等分では1本の二等分に比べ右方への偏位量が大きく,2)BIT二等分では線分位置が左に行くほど二等分点がより右方へ偏位したが,1本の二等分では左空間でも偏位量が大きくなるとは限らなかった.これらには各課題の線分位置の特性と用紙を呈示する時のフレームの影響が関与している可能性が考えられる.BIT二等分では,より右側にある線分の影響を受けて偏位量が増加し,また1本の二等分では,左空間への紙の呈示がcueとなって偏位量が減少する可能性がある.BIT二等分は1つのフレーム内で実施され,検査用紙の呈示位置による影響が少なく,健常成人への線分配置の影響はごくわずかである一方,無視患者の偏位量はやや強調され,臨床的な半側空間無視検出に有用である.
Keywords 半側空間無視, 線分二等分試験, BIT行動性無視検査, フレーム, 空間
別刷請求先 〒183-8526 東京都府中市武蔵台2-6 (財)東京都神経科学総合研究所リハビリテーション研究部門 中野 直美


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