[第18巻第4号目次へ] Japanese/English

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論文名	被験者実演課題を用いたAlzheimer病患者のエピソード記憶に関する研究
論文言語	J
著者名	増本　康平1）, 高井　恒夫2）
所属	1）大阪大学大学院人間科学研究科 2）淀川キリスト教病院老人保健施設
発行	神経心理学：18（4），239─246，2002
受付	2002年7月4日
受理	2002年10月3日
要旨	アルツハイマー病（AD）患者10名，高齢者13名，若年者15名を対象に，言語課題（VT），被験者実演課題（SPT），言語／道具課題（VT/O），実験者実演課題（EPT）の4課題を実施し，再生成績と再生時の憶え間違いについて群間，課題間で比較を行った．その結果，すべての群において行為文の実演による再生成績の向上と再生時の憶え間違いの減少がみられ，また，道具の提示による再生成績の向上がみられた．この結果は，運動行為や視覚からもたらされる豊富な符号化資源を処理する能力が，AD患者においても若年者や高齢者と同様に保たれている事を示唆している．
Keywords	アルツハイマー病, エピソード記憶, 被験者実演課題, 再生, エラー
別刷請求先	〒565-0871　大阪府吹田市山田丘1-2　大阪大学大学院人間科学研究科臨床老年行動学研究室　増本康平