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論文名 |
発話の脳内機構:皮質電気刺激による検討 |
論文言語 |
J |
著者名 |
鈴木 匡子 |
所属 |
東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学 |
発行 |
神経心理学:19(1),10─14,2003 |
受付 |
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受理 |
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要旨 |
難治性てんかん患者において,皮質電気刺激を用い,言語機能とくに発話の機能が各個人の中でどのように分布しているか,各部位がどのような過程に関与しているかについて検討した.その結果,ごく近接した部位でも異なる言語機能に関与していること,言語の表出,理解に関わる部位は前頭葉から側頭葉に広く分布していること,言語表出を必要とする音読,呼称,復唱が同じ部位で同時に障害されやすいわけではなく,それぞれが独立して,もしくは表出を必要としない課題と共に障害される場合があることが明らかとなった.さらにごく短時間の電気刺激を加えることにより,部位毎に発話の異なる段階に関与していることが示唆された. |
Keywords |
皮質電気刺激, てんかん, 言語, 分散並行処理, 環シルビウス裂領域 |
別刷請求先 |
〒980-8575 仙台市青葉区星陵町2-1 東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学 鈴木匡子 |
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