|
Full Text of this Article
in Japanese PDF (424K)
|
論文名 |
患側肢の使用が強制された視覚運動失調例に対する直視下ならびに非直視下の視覚運動訓練の効果
―上肢機能評価訓練装置による軌道追従訓練と運動精度の定量的評価― |
論文言語 |
J |
著者名 |
野間 知一1), 川平 和美2), 久松 憲明2), 田中 信行2), 辻尾 昇三3) |
所属 |
1)鹿児島大学医学部附属病院霧島リハビリテーションセンター
2)鹿児島大学医学部リハビリテーション科
3)鹿児島大学工学部機械工学科 |
発行 |
神経心理学:19(1),41─50,2003 |
受付 |
2002年3月20日 |
受理 |
2002年12月20日 |
要旨 |
右頭頂連合野の脳梗塞により視覚運動失調を生じ,非障害側手が生来の合指症で使用出来ないために,日常生活にも非常に支障をきたした症例を経験した.視覚運動失調の原因である,位置に関する視覚情報と体性感覚情報との統合不全を修復するため,直視下,非直視下での視覚運動課題を交互に行い視覚運動失調への訓練効果を手指機能や模写,軌道誤差を用いて比較した.結果,各評価項目で改善がみられ,直視下と非直視下で大きな差はなかったが,障害が軽くなった段階では非直視下課題がより有効である可能性が示唆された.本例は非障害側の右手が合指症で使えないため,患側の使用が強制されたことも改善を早めることに寄与したと考えられる. |
Keywords |
視覚運動失調, 視覚運動訓練, 強制使用 |
別刷請求先 |
〒889-6603 鹿児島県姶良郡牧園町高千穂3930の7 鹿児島大学医学部附属病院霧島リハビリテーションセンター 野間知一 |
|