学会誌

書誌情報

Full Text of this Article
in Japanese PDF (216K)
論文名 視線感知の脳内メカニズム─心の理論の解明を目指して─
論文言語 J
著者名 川島 隆太
所属 東北大学未来科学技術共同研究センター
発行 神経心理学:19(3),156─161,2003
受付
受理
要旨  他者の気持ちを読み取ることは,非言語コミュニケーションにとって非常に重要な要素である.他者の気持ちを読み取るための,ひとつの基本的な要素に相手の視線の方向を読み取る能力をあげることができる.そこで,この研究では,ポジトロンCTを用いて,視線の方向弁別課題を遂行中の脳活動を計測した.その結果,大脳左半球の扁桃核が視線の方向検知に重要な役割を果たしていること,大脳右半球の扁桃核は相手の視線が自分に向けられているときに働くことを発見した.
Keywords 視線感知, ヒト, ポジトロンCT, 局所脳血流量, 扁桃核
別刷請求先 〒989-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉10 東北大学未来科学技術共同研究センター 川島 隆太


Copyright © 2002 日本神経心理学会 All rights reserved
http://www.neuropsychology.gr.jp/